竹内美樹の結婚相談所の体験談:2
竹内美樹の結婚相談所の体験談:2
婚活までのながーいお話編:その2
強くなろうと頑張ったけれど、あきらめ癖がついて否定型の人間に
「オトコに貢ぐために夜勤を始めた」
「結婚をあきらめて、貯金にはしりだした」
「夜働くこと以前に、もっと大切なことがあるんじゃないの?」
女性ながらに夜勤を始めた私・竹内がこのように言われたのは、独身であるがゆえ、結婚していないがゆえ、だったのでしょうか。
自分を守るために、当時の私はひたすら強くなろうとしていました。
「泣いたら自分が惨めになるだけだ、こんな事言われたくらいで泣くもんか!」
感情をコントロールするには強くなるしかない、そう思っていました。
だけど、「泣かない、頼らない、私は大丈夫だ!!」を鉄則に、強くいようとすればするほど、耐えようとすればするほど、思いもよらない方向に自分が向かっていきます。
「強い」「耐える」ことに慣れてしまい、悲しかったり、つらかったりしても、「大丈夫だ、仕方がない」とあきらめ癖がつくようになったのです。
当然ですが、あきらめ癖がついた思考では、楽しいことも、嬉しいと感じるようなことも、減ります。
でも、それが異常であることに気がつきません。
当時の私は自分のことも他人のことも好きになれず、否定型の人間になっていました。
あきらめ癖を通りこして、根暗な否定型の人間ができあがりつつあるのでした。
一生独身を覚悟して住宅購入も、想定外の落とし穴! 選んだはずの独身人生なのに、「こんなはずじゃなかった」
3年の月日がたち、私は32歳になっていました。
29歳、30歳で結婚したほうがいいとは考えてまし たが、結婚相手と知り合うための情報が、あまりにも少なかった。
学生時代の友人たちがどんどん結婚して家庭をもっていく姿を眺めながら「まぁ、そのうちなんとかなるかな?」と思っているうちに、実にみごとなまでに自分だけが取り残され、なんともならなさそうな雰囲気が漂ってきてる。
そんなある時、です。
私は思い立ち、ポンと中古住宅を買ったのです。
1千ウン百万円、25年ローンで。
お金を持っていたから買ったわけではありません。
半分、ヤケです。
「もういい! 私は一生独身でもかまわない!」
住宅を買って、一生、会社に勤めながら、自分のペースで暮らして行こうと思いたったのです。
2000年頃の 話です。
今でこそ、独身女性が都内やその近郊でマンション購入するのは珍しくないですよね。
私が買ったころは本当に珍しいことでした。
独身女性がいくら中古とはいえ戸建の家を自分の名義で買い、ローンを組んだのです。
会社でようやく悪口陰口が落ち着いてきたのに、今度は身内から「人生あきらめたか?」など“アッパーパンチ”をくらう羽目に。
一番刺さったのは「嫁にも行かないで家なんか買って・・・みっともない」という言葉でした。
その中古住宅では騒音に悩まされることもなく、何よりスペースがとても広くゆったり。
角地に建っているので、陽当たりも風通しもよく 、快適でした。
なのに・・・実は、大きな落とし穴があったのです。
戸建は夜がとーってもコワイ。
(戸建ての夜に馴染むのに、私は3年以上かかりました。)
わずかな物音に過剰反応をおこしたり、夜勤の帰りに自宅の駐車場にくるまを停めても怖くて家に入れない。
寝ても夢がこわくて暗い内容で、空き巣などの夢もひんぱんにみており、夜の物音で飛び起きたりするたびに途中で夢なのか現実に起きてることなのか分からなくなってしまい、朝起きても疲れてグッタリしてました。
自分で選んだはずの独身人生なのに、「こんなはずじゃなかった」と。
家のローンもあって、根暗で、不細工で・・・
自分のすべてに自信がなくて、「ああ、こんな私はきっと、一人で生きていくしかないのだろうな」と、ヤケクソとも諦めともつかない感情の中で何年か過ごしました。
気のどくな、イタイ女だったと思います。
シンデレラストーリーはない! 3 年後、5年後の自分が、もしまだひとりだったら?!と思うと怖くなって、37歳で婚活開始!
そんな私が5年後、いきなり婚活を考えだすわけです。
きっかけは、パソコンでした。
周りにパソコンを持ってる人達が増えだして、じゃあ自分も使ってみようと思い、カーナビと一緒にボーナ スで購入。
2006年、私が37歳の夏でした。
ネットサーフィンして、エビぞりするようなビックリ画像ブログから、趣味のブログ、ペットブログ・・・物珍しさから色々なブログを楽しんで見ていました。
そんなある日、結婚相談所を開業されてる仲人さんのブログが目に留まりました。
「日本仲人協会」で仲人をされてる女性のブログで、そこで婚活されてる会員さん達のガンバリが書かれていました。
最初は滑稽に思え、鼻白むような感じでながめてましたが、ある時、ハッとしました。
素直になれず、大事なことも軽視して否定し、斜に構えて少し歪んでいる自分に気づいたんです。
私はパソコンから目をはなし、今いる部屋のどこを見るともなくボンヤリ眺めました。
気持がすさんでいるから、部屋もこうなるのか・・・? 部屋がこうだから気持ちがすさむのか?
とにかくゴチャついた部屋を眺めながら
「3 年後、5年後の自分の姿は? もしまだひとりだったら?!」
と考えたとき、心から悲しく、怖くなりました。
そして、思ったんです。
今が一人なのに、どんどん年齢を重ねていく先になど、シンデレラストーリーはないと。
もしあったとしても、万馬券を当てるくらいの確率でしかないと、ようやく気づいたのです。
(続きます)
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